映画・テレビ

よかった映画

 映画『ミスト』。

観るまでは私も、怪物ものでホラーものだと思っていた。

しかし、某大御所タレントがこれは面白かったと

書いているコメントをなんとなく見てしまい、

TSUTAYA半額の時にレンタルしてみた、

                                                            

最初の方だけ観ると、なんだやっぱり怪物ものかぁ、、、

と、危うく早送りしそうになるのをこらえながら、

みるみるストーリー展開に引き込まれていった。

                                                                                                      

これは面白かった!!。。。圧巻でした。

原作とは違う結末になっているらしいけれど、

ラスト15分の、もの哀しい音楽と歌声にのって

観るものの心を完全に悲劇へと連れ出しながら、

この結末!。。。。やられた!

                                                              

閉ざされた空間に閉じ込められた人間たちが、

恐怖と不安の極致に立たされたとき、

どんな行動に出るのかを見せつけられる。

完全なるヒューマンドラマだ。                                                      

                                                         

神の領域にまで手を出そうとする人間への

戒めのようなものを感じた。

やはり映画は監督のもの、だと思った。

監督によってはどんな風にも変えられる。

                                                         

『ノーカントリー』も、監督にしてやられた傑作だと思う。

う~ん。

映画は観てみないとわからない。

好きか嫌いかにも分かれるし、自分の世界観だったり、

価値観、哲学みたいなものが、大きく左右する。

過去に観た映画が後々、わかってくることもある。

                                                        

                                                        

| | コメント (0) | トラックバック (0)

匂いのある作品

 積もり積もって本日更新5回目smile

昔の映画、若き日の若尾文子主演映画

『清作の妻』を観た。

清作の妻

以下 Amazon の商品説明より。

                                                              

日露戦争前夜、一家の生計を支えるため、

お兼(若尾文子)は60を超えた老人に囲われるが、

まもなくして老人は財産の1000円をお兼に遺して他界。

大金を手に入れ、お兼の母は上機嫌で村に戻るが、

村人たちの目は冷ややかで、お兼は物憂い日々を過ごす。

そんな中、彼女は実直な模範青年・清作(田村高廣)と

相思相愛になり、周囲の反対を押しのけて結婚するが…。

 増村保造監督と若尾文子の黄金コンビで贈る、

情念に満ち溢れたヒロイン映画の秀作。差別や偏見、

そして戦争といった逆境の中、女の愛が高まりに高まり、

しかしそれゆえに常軌を逸した行動に出てしまうまでが、

崇高に気高く描かれている。特に戦争と女の悲劇的関係性は、

増村監督ならではのモチーフともいえるものであろう。

                                                            

 狂気に満ちた女の情念と、気高いとさえ思える信念が

すさまじい。 狂っていたのは村民のほうだった。

特筆すべきは、若尾文子さんが、この世のものとは思えない

ほどに、ぞっとするほど美しい。

孤高の美しさをみた。

人間の持つ汚なさ、崇高さを冷静に引き出し、

それを表現できる役者さん達がすばらしい。

現代の韓国映画みたいだ、と思った。

                                                               

                                                                

なぜに韓国映画はあんなに完成度が高く、役者の質も

高いのだろう。

現代の日本映画も素晴らしいものはあると思う。

デジタルでいろんな修正が出来る最新鋭の技術は

すごいことだ。

けれどどこか、腑に落ちない。

                                                        

昔は本物の映画女優だけがいたのか。

若尾さん、山本富士子さん、高峰秀子さん、田中絹代さん、

原 節子さん、、、、

生(なま)の表現力にはかなわない。

なぜ、昔の映画の内容はわくわくして面白いのだろう。

                                                          

これからはもっと、どの映画監督の作品かを意識して

そのコンビとなる主演俳優の表現を

みていこうと思った。

巨匠といわれる人の作品(映画、小説、芸術。。)には

なにかある。

                                                              

匂いのあるエッセイ、

「薔薇に溺れて」 久世光彦 著

もぞくぞくした。

                                                         

                                                          

  

| | コメント (0) | トラックバック (0)

魂の技師

 映画 「善き人のためのソナタ」 を観た。

素晴らしい脚本が、人のなかにある悲しみをよく描いていた。

ベルリンの壁崩壊前の、社会主義国家 東ドイツという国の

機械的な ”パーツ” として無機質に働いていた人間の心が、

任務の盗聴によって、人の人間性に触れていくことで、

次第に解き放たれていく。。

久しぶりに映画で泣きました。

                    

                                           

キャスティングもきっと、一流の役者さんたちなのだろう。

しん としていてすごくよかった。

この主役を演じた、ウルリッヒ・ミューエというドイツ人俳優。

去年7月に胃がんのため他界している。

彼自身、旧東ドイツ時代、自身の妻に密告され続け、国家保安省の

監視下にあったという経歴を持つらしい。

54年の生涯。

                                                        

                                                                        

劇中の、”作家は魂の技師” という言葉が印象的だった。

 

                                                                          

| | コメント (0) | トラックバック (0)

中心を感じて

 オクレバセナガラ・・・

映画 「かもめ食堂」 を観た。

いつもいつもレンタル中でやっと、、、、レンタルできた。

よかった。

なにがよかったのか言い表せないけれど、よかったー。

ばんざーい って感じ。

ゆったりしていて、安心できて配役も抜群で、それぞれが

自立していてかっこいい。

センスもいい。 好みだし。

凛とした小林 聡美さんが主演。この人でないと成立しない関係性だ。

                                                          

料理するときの音、テーブルに食器を置く音、

椅子をひく音、靴音、シナモンロールの焼けた匂い、

おとしたてのコーヒーの香り。。。

つぎつぎに視覚に入ってくるカラフルで粋な洋服。

                     

                                     

・・・・・ わかった。 依存していないのだ。

登場人物は一人として依存していない。

自我をだれも押し付けあっていない。 やりたいからやる。

”○○してもらって悪いから○○してあげる” とか、

”○○してあげたんだから、そっちも○○するべき” 

”○○が喜ぶだろうから○○してあげよう” などという

現実世間にありがちなおしつけがましい空気が

微塵も漂わない!

ワンダフル! ブラボー!

ただ、その人であるから、その人として存在するだけ。

腑に落ちてしまった。快感だ。

観た人達はその世界に魅了されてすっかり投影するのだ。

                                                                

久々に、DVDで買っていつでも何回でも観たいと思える映画。

因みに今までで、観たのに迷わず購入したのは

「千と千尋の神隠し」 「Blue」 「イノセンス」。

                                                              

この かもめ食堂の映画のおかげで、イッタラの

オリゴシリーズは売り切れ続出みたいだし。

影響されやすすぎ、ヤパニ人。(→フィンランド語でヤパニ=日本)

が、すてきな人が使っているものは素敵に見えるってのは、ある。。

                                                       

 フィンランド。(が舞台)

今、サークルKとサンクスでやっているキャンペーンで、

該当商品についているシールの点数を集めると

ムーミングッズが当たるというやつになぜかひきつけられ、

何を隠そう私はもらうつもり満々で集めている。

なのでめったに行かないコンビニにせっせと足を運び、

シールクーポンのついている商品を買う毎日。

                                                          

はたまた一昨日には 「ヘイフラワーとキルトシュー」

というフィンランド映画も観たてのほやほや!

なんともキュートでありのままでカラフルでステキな映画だった。

(パン生地セラピー は、きっと絶大な効果ありだと思う!)

                                                            

そんなフィンランドつながりの中のシンクロ二シティ。 

そんな今の私はフィンランドにはまっている。

フィンランド → の次は ??・・・・

どんなシンクロが待っているのかワクワクしている私だ。

中心を感じて呼吸を、しよう。(へその下あたり)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

映画『樹の海』を観て

 映画 「樹の海 -jukai-」を観た(DVDで)。

富士の樹海へ死にに来る、あるいは殺され、死体を

何者かによって捨てられる場所にからむ話。

瀧本智行 監督作品

出演:萩原 聖人  井川 遥  池内 博之  津田 寛治  塩見 三省

  都会の雑踏の中に暮らすサラリーマンやOL。

普段は特別な感情も持たずに流して生きている暮らしの中の出来事を、

ひとつ、ふたつ・・・・拾い上げ、丁寧に描写し、そこで一歩

踏みとどまって考えてみると、”すごい貴重なことだったんだ”

とか、あんなに悔しくてつらい思いをしたのに次の日には何事もなかったように

暮らしていく強さとか、人が人に対する思いやりを

ふっ と差し出してくれるせつない映画だった。

 萩原 聖人演じる青年が、樹海の中でついさっき首吊り自殺をした人の

亡骸に話しかけ、一晩をともにし、死してなおその人の強烈な生への

語りかけに気づく様は胸がグッとつまった。

 生と 死のはざ間でゆれ続けた魂は、そこで果てるか、

再び生きる道へと戻ってゆくか、ふたつの分かれ道がそこにあった。                                                                        

 

 津田 寛治さんがよかった。                                                                                                         

いつもなら一週間くらい落ち込みそうな日常のちょっとしたいやな出来事も、

この映画を思い出すことですぐに立ち直る勇気をもらえるような気がする。

きっともらえるだろう。

 そして、ありがとう、大杉 蓮さん。 と言いたくなった。

大杉さんの役どころが気になる人は 

どうぞ映画をご覧になってみてください。 

| | コメント (0) | トラックバック (1)