旅行・地域

上海ショートステイ

 5月の連休に2泊3日で上海へ駆け足渡航。

いつものようにエアラインスタッフとその家族として、

空席待ちの満席寸前ギリギリ搭乗&突発企画run

今回も前日の夜に初めてガイドブックをさらりと見て、

到着してから、ホテルでガイドブックを見るrun

                                                                    

韓国・仁川空港から乗り継いで、飛行時間2時間弱。

近い。こんなに中国は近かったのか。

以前、中国返還前の香港へ行ったことはある。

上海は大都会なので、どことなく香港にも通じるものがあった。

レトロとモダンの融合の都市。

                                                                                                                              

空港から都心部までリニアモーターカーで行く。

30kmの距離をおよそ8分で移動。

昼間のトップスピードは約400km!eye

夜間は300kmに抑えている。それでも300kmsign03

隣走する高速道路の車がまるで止まって見えた。

                                                                      

治安もいい。そこらにPOLICEが巡回している。

日本人にはほとんど会わなかった。

中国人と日本人は顔は良く似ているけれど、

間違えることはない。

決定的に、醸し出す何かが違うのである。

                                                              

それにしても中国人は主張がはっきりしているというか、

きつい。そんな言い方をしなくても、、、という人も。

くーっ、ガマンガマンbearing

サービス精神という観念がないので、仕方ない。

人のことより、自分が必死で生き延びる為に

そうならざるを得なかった歴史的背景を感じる。

                                                                                                                               

その日は朝から雨。幸か不幸か砂埃や排気ガスから

多少逃れることができた。

観光地、豫園には大勢の中国国内からの団体ツアー客

がうじゃうじゃいました。

Cimg1804

 Cimg1803         

小籠包の超有名店:南翔饅頭店 Cimg1801_2          Cimg1802_2                                              

                                                                             

南翔饅頭店は、事前に現地事情に詳しい方から、

教えていただいたお店。さっそく探す。

小籠包16個20元(1元:約15円) 

お昼時、超混み。2Fテーブル席へ。

もうすぐ食べ終えそうなテーブルの前にはりついて

スタンバイし、空いたらすかさず椅子を確保する。

そうしないと遠慮深い日本人はいつまでたっても

待ちぼうけをくらう。

                                                                 

1Fはテイクアウトの販売のみで、2Fのテーブル席で

食べるよりもさらに安い。

3Fは小籠包のほかにもメニューがあり、もう少しゆっくりと

食事ができる。なので値段も上がる。

実にうまいシステムだと思う。

                

横浜中華街でも有名な花文字。

こちらのアーティストは日本のデザイン雑誌にも載っている

有名な方でした。

私の名前も書いていただきました。

 Cimg1814                                          

こういう買物はいいですね。

その人の技術と才能にお金を払う。   

                                                     

                                                

Cimg1812 小籠包などを売る店先

                                                             

                     

Cimg1811 豫園付近の町並み

                                               

Cimg1847 黄浦江リバーサイドの夜景

                                                        

今回宿泊したホテル(南京飯店)の部屋には

ティッシュも冷蔵庫もなかった。

備え付けのドライヤーはOUT OF ORDER。

(結局は別なドライヤーを借りることができた)

が、ちゃんとお湯も出たし、清潔だった。

まぁ、いいのだ。

                                                                  

日常の便利さを忘れて、少しの不便な思いをすると

あれこれ知恵を使う。

慣れてくるとあれ?!

全然不便じゃない。

快適な環境は素晴らしいことだと思う。

けれど快適しか知らないと、いったいどうなるんだろう。

日本のサービスは過剰ではないだろうか。

人をダメにしているところが、ないだろうか。

                                                              

よく読めば書いてある。自分の頭でよく考えれば

わかる。                                                

                                                                

旅は心のバネになる。

                                                                                                                              

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いきあたりばったりの・・・

 私たち夫婦はとかく旅行に関しては突発的だ。

この度のパリ旅行も、出発3日前に行き先を決め、前日の夜中に

ホテルを予約するという、稀有なパターンである。

(パリは15年前に私が一度訪れている)

海外旅行も1週間前、5日前の行き先決定は当たり前、

国内の旅行にいたっては2日前から前日に決定するという

ありさまである。

(それも航空会社勤めだから成せるもので)

                                                                 

なんせ、パスポートと(残存期間注意だが)、クレジットカード

さえあればどこにでも行くという気構えで、

出発の前日の夜(夜中)に旅の準備をするなぞ、

ここまでくると今では、お客の無理難題に応える仕事

をこなすようなものになっている。

                                                          

当然ながら、旅先の地図らや情報を調べるなどの

下準備はおろそかで、ガイドブックを開くのは機内の中、

ということになりかねない。

そのため、滞在期間中に知ることのなかった場所やら

物質を見逃したことに、帰ってきてから判明し、

心の底からがっくりする。

反面、全然知らずに立ち寄った場所やお店で

掘り出し物を発見することもままある。

                                     

まあ、今はインターネットがだいたいどこのホテルでも

通信可能なわけで、パソコンを持参(あるいは備え付の)で

調べることが出来るというのが唯一の強みになる。

                                                                 

けれどこのいきあたりばったり旅は、安全ではないので

決して参考になるやり方ではありません

念のため。

Cimg1466

←サンジェルマン付近

 Cimg1469    

←ノートルダム寺院

 Cimg1433_2                        

←ルーブル美術館 

Cimg1484

Cimg1488 Cimg1573

←サント シャペル

  Cimg1518

                                                                  

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アンコールワット 遺跡巡り5

 3日目最終日。 夜の便で帰途に着くため、朝8時から暑いの覚悟でいざ遺跡へ出発。

 バンテアイ・スレイ→東メボン→プレ・ループ→オールド・マーケット

 →プリア・カン→ニャック・ポアン                                                                                      

                                                                           

 バンテアイ・スレイ(女の砦の意味)

赤い砂岩の色が特徴の、レリーフの美の極致。 優美な東洋のモナリザを鑑賞できる。

遺跡に光があたる午前中がベストタイムで、太陽の光で赤く燃えるように見える。

 さすが現地ガイドさんはベストタイムを明確に考慮し、コースを回ってくれる。

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ここではすばらしい神々の世界を堪能できる。

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 Cimg0920東洋のモナリザ(現在は遠くからしか眺められない)

美しいデバター像。

足が完全に前を向いている。彫りの深さがうかがえる。

東メボン、プレ・ループは、もっとも古い遺跡のひとつ(952年、961年創建)

レンガ、砂岩、ラテライト の、クメール建築三大建築材が使い分けられている。

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プレ・ループは、「体が変わる」を意味するという=肉体の死→輪廻転生

 死者を荼毘に付した場所。 

                                                                                                                                                             

                                                                          カンボジア人(クメール人)にとってアンコール遺跡は、祖先との出会い、

祖先とのつながりを意味する存在なのだそう。  

たいていの遺跡境内にはお寺があり、お参りや祖先の霊を祭ることによって絆を保つのだ。

日常生活では、病や災いを絶つため、あるいは願掛けのために、

遺跡内の仏像や神像に供物を供するのも同じことなのだそうである。                                                       

                                                                                             

 なんとも厳粛な気持ちになる。

私のように縁もゆかりもないよそ者を入れていただいてありがとうございます、

という感謝の念を持ってこの3日間は過ごした。

1973年、この地で命を落とした戦場のカメラマン一ノ瀬泰造氏が熱望してやまなかったアンコールワット。            

一枚の写真を撮るために命がけで入ったアンコール。

それをいま、私達はいともかんたんに百枚単位で平然と写真を撮っている。

遺跡の前で笑顔で記念撮影さえしている。

なんという時間の流れだろうか。。。   

                                                                                                                                                                        

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 ニャック・ポアン。癒しの聖地―当時、病を癒しに訪れる場所だった。

 今は乾季なのでそばまで歩けるが、雨季には冠水して、水に浮かぶ祠堂を

              見ることが出来る。 その時期にもぜひ来てみたい。

暑い昼前後の時間。 ほかに旅行者にはだれにも会わなかった。観光する時間ではないからだ。

おかげでぜいたくな静寂にひたることができた。

地元住民と清掃係の人か。。3人ほど女性と小さな子供がひとり。

なんだかいい感じだ。

高くそびえ立った木々の葉がふいに揺れ、風の音がした。 

当時のクメール人もこの風の音を聴いていたのだろう。

 9世紀前と同じ風の音、同じ光景。それを前にすると、その人たち(の魂)と出会っていることにならないだろうか。                                                                           

                                                                                 

 

 アンコール遺跡は地元カンボジア人はいつでもだれでも無料で入れるそうだ。

私達はアンコール遺跡入場料を今回3DAY PASSを利用し一人$40を支払った。

この国に入国するのにビザ申請(ツーリストビザ)で$20。 出国に空港使用税$25。

入って出るのに一人1万円ほどかかる。

おまけに航路シェムリアップ=ベトナムはドル箱路線で、片道チケットが高い。

カンボジアの通貨リエルの貨幣価値は4000リエルで約$1。

 ”来るものは拒まず” の 世界遺産 アンコール遺跡を維持するためにかかる費用なら

喜んで投じようと思うのだ。

                 

                                                                             

                                                                                   

 ガイドのサーブットさんは一度もこの町から出たことがないそうだ(29歳)。

まして外国人旅行者のように飛行機で自由に出入国など、及びもつかないことなのだ。

過去に一度だけ、タイの国境までは行ったことがあるらしいが、

銃を持った兵士に入念に検査され怖い思いをしたそうだ。

ここではそうなのだ。

隣国であっても他国に入ることは危険行為になる。 争いの歴史は深い溝をつくった。

シェム(=シャム=タイ人) リアップ(=追い出す)という町の名の由来を知った。

日本語を流暢に使いこなして遺跡の説明をしてくれるサーブットさん。

小柄で誠実で品のあるシェムリアップ生まれシェムリアップ育ちの人。                                                                                                          

自分の生まれた国に誇りを持ち、自分の運命を受け容れ、

しっかりと大地に根を張って自然と共存しているのがわかる。

そうせざるを得ないしそれがごく自然なことで、そういう人もこの世の中には

圧倒的なくらいたくさんいるのだ。

どうして私は彼でなく彼は私ではないのだろう。

なぜ私は日本に生まれたのだろう。 そんな考えが始終頭をぐるぐるまわった。                                                                        

 

 

 現地ガイドさんは外国人の言語にあわせてガイドする。

すごいことだ。 皆、数ヶ国語を話すようだ。 急速に発展してきた観光事業に対応するため

ホテル、レストランの仕事に就く若者が増えているということだ。

今はアジアで最貧民国といわれるカンボジア。 おそらく20年後、50年後には

大きく変わっていることだろう。

じゃり道、砂ぼこり、汗だく。。。 現代では鬱陶しいことがむしょうになつかしく、いとおしかった。

この町は都会の利便性に浸かることなくどうか変わらずにいてほしいと願う。

                                                                                                

  はからずも、五感を開放する旅となった3日間。 

日本に戻って表面上は現実生活を変わらずに送っても、魂のなにかには

確実に変わっているものがある。 

私はいつもお皿を表にしておこう。そうすればスープが注がれたときに

すぐに受けることができるから。                                                                                

 サヨウナラ。シェムリアップ。 また会う日まで。

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アンコールワット 遺跡巡り4

 Cimg0807               

 SUNRISE(朝陽)の後、 

 南大門前からアンコールトムのバイヨンへ向かう。

 向かって左側は神様たちの、右側は悪魔(阿修羅)たちのつなひき。

蛇の胴体をつなひきしているという。 いずれも先頭は蛇の首の像。頭が5つある。

                                                                                                 

 蛇を神にたとえ、猿を神の使いとするなど、幾種かの動物が壁面のレリーフに彫刻されていて、

昔の信仰や神話、戦いや暮らしをこの彫刻からよく読みとることができる。

(70年代のポル・ポト派クメール・ルージュによる大虐殺によって、

 当時のカンボジア人の研究者、学者、僧侶たちはみな処刑されてしまったため、

 後に遺跡を解明することには大変な苦労を強いられたことだろう。。。。)

    Cimg0814          

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 Cimg0820            

Cimg0821

 

Cimg0826_1 観世音菩薩の四面塔。全部で54ある。

 すべてちがう表情。 自分の顔に似た菩薩像をみつけることができるかも。

 なんともおだやかな表情です。

東西南北、四方から菩薩像に見守られている感じがする。

                                                                                              

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   Cimg0842                                                                                           

 

 バイヨン→バプーオン→像のテラス→ピミアナカス →午前の予定終了。

 午後3時から →アンコールワット→プノンバケン

                                                                                                                   

  Cimg0845

  Cimg0846              シェムリアップ空港からほど近くに位置にするアンコールワット遺跡。

  途中の道すがらの住居、食堂、お店など。

  午前8時でもぐんぐん暑くなってきた。

午後3時からの活動までに食事、シャワー、昼寝をして備える。

Cimg0850  

アンコール・ハワードホテル

ベランダから見た景色。 宿泊客は全員、遺跡へ行っているので

ひっそりとしている。 外は灼熱、部屋は冷房。

このあたりの民家には電気も水道もとおっていないというのに、

住民の暮らしと、外国人観光客用のホテルとの設備の格差に愕然とする。

ホテルにいる間は、同じ町にいるということが信じがたい。

                                                                                           

 

 午後3時、ガイドのサーブットさんと運転手さんが迎えに来た。

Cimg0855   アンコールワット。 12世紀後半に30年の年月をかけて

  つくられた「天空の楽園」。

   朝陽の光景とはまったく違った表情を見せる。

  まるで別な場所に来たようだ。

 訪れる人を神の崇高な世界へいざなうように建てられている。

 Cimg0864

第一回廊側壁には多くの浮彫りがならぶ。

 

 

 南東側には画面を3段に分けて上から天国、人間界、地獄

に構成している浮彫りがある。

アンコール時代の人びとの信仰と死後の世界観は、

現世において罪業のある者は地獄で苦悩し、一方極楽の世界に行くと、

そこは王宮などが立ち並ぶ場所で、安らかな日々を送ることができると考えていた。

 彫刻から、魂の不滅、人間の再生と救済の思想がうかがえる。

果てしないイマジネーションと信仰心がこの時代にあった。

                                                                                        

 

 古代から、生きた人間の抱く思いは変わりない。 死んでからの世界は、

死んだ人間から聞くことができないからだ。

 だからこそ人はわからないものへの願いやあこがれを強く抱いて

再生と救済を信じていたのだろう。

                                                                                             

 第二回廊から見た光景。  Cimg0870

Cimg0867

Cimg0866

      Cimg0871        

 ここから第三回廊へ。

 階段斜度70度。 踏み幅は20cmほどか。。。

Cimg0875 innocent な気持ちで、”気合い”を入れて、集中して、

 一段一段上る。 少しでも”気”をぬくと踏み外してまっさかさまに

 石にたたきつけられる。。

まさにここは、あの世とこの世の境目。

しかし、高い。 もしも、もう少し高かったら、集中力が切れてだめだったかもしれない、、、、。

この階段を上るには、勇気と精神力が試される。

たどり着く先には、耐え抜いた者だけにおとずれる祝福が待っている。

(南側の階段には手すりがついていて石段が補整されているので降りるときはそちらから。

 急勾配であればあるほど階段は降りるほうがむずかしいので。)

                                                                                        

 

 第三回廊はアンコール時代には王様しか上ることがゆるされなかった。

誰でも上がることが出来ないように、この勾配と高さにしたという、特別で、

神聖な神の棲む場所とされていた。

 

  Cimg0877            

 第三回廊から見下ろした西参道方面。                                                                           

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 美しい彫りと格子(決まって7本)。 光と影のコントラスト。

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 不老不死、魂の不滅、人間の再生・救済。

ここにはそういう願いがうずまいて感じられる。

 今ここに生きている自分という存在の奇蹟とはかなさを思い知る。                                                                                              

                                                                                       

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 プノンバケン。 ちょっとした登山をして上ってきた山。

 サンダルではきついです。 履きなれたスニーカーで。

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 Cimg0900 丘の頂上にも祠堂が。 夕日を見ようと毎日多勢の旅行者が詰め寄せる。

  こんな丘の上にこれだけ多くの石材をどうやって

 運んだのだろう。

王の命令で、名もない膨大な数のカンボジア人たちが、その意味も、

何を作っているのかもわからないまま費やした膨大な時間と労働力。

そのすべての魂に祈ります。

    ~ つづく

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アンコールワット 遺跡巡り3

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 午前5時を過ぎて夜明けに浮かび上がる神々しいアンコールワット。

この日は、朝の光線に照らし出されるアンコールワットを眺めることから始まった。

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 ブルーとオレンジとピンクに染まった夜明けから白く透明な光線へと変わり、

それからゴールドに輝く朝日が顔を出しはじめた。 

 800年前の人々と同じ景色を見ている自分。 時空を超えている。

当時の人たちは数百年後にここを訪れる人間がいることを想像したことがあるだろうか。

                                                                                                          

 「はーーーーっ。。。。」 と、胸がいっぱいになりためいきだけがもれ、

日が昇ることの奇跡を肌で感じた。 うまれたての透明な朝日を浴びて、

おもいっきり大地にひざまずきひれ伏したくなり、なぜか「ありがとう!!」という

感謝の念があふれた。  生きてこうして見ている太陽の光。

新年の初日の出さえ、ここ何年も拝んでいないことに気づいた。

(ちなみにカンボジアの新年は4月18日だそうだ)                                                                     

                                                                               

 言葉にできない崇高な眺めを脳裏にまぶたに焼きつけた。 一瞬だった。

きっと365日、毎日眺めは違っているのだろう。

 後ろを振り向くと何百人という旅行者たちがこの一瞬をとらえようと

いっせいにカメラのシャッターを切っていた。

三脚を持ってきている人も大勢。 すっかり有名な場所。

   Cimg0780            

 ここ十数年、カンボジアが平和を取り戻し、観光を開始した時から、

 だれもいない朝日を見ることなどできなくなっているだろう。

 

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 でも不思議だ。 自分だけの光景のような気になる。

                

この光景を、人は自分の内面と重ね合わせて投影し、どこか遠く遠くの過去へ、

思いを馳せているにちがいない。

    ~ つづく

                                                                               

 

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アンコールワット 遺跡巡り2

 到着した日の午後3時にガイドさんが再び迎えに来てくれた。

灼熱のため観光は3時過ぎから始めるのだ。

この日は (よくガイドブックにある)「小回りコース」を巡った。

アンコールワットから少し東にあるアンコールトム周辺遺跡の、

トマノン→タ・ケウ→タ・プローム→バンテアイ・クディ→スラ・スラン→プラサット・クラヴァン

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巨大な樹木の根に侵食された遺跡タ・プロームはまるで、

遺跡が崩れ落ちないようにかかえているかのように共存しているようにみえる。

気の遠くなるような長い年月の自然の猛威に圧巻。。。 しばし神秘の世界に包まれ、

さまざまなイマジネーションをかきたてられた。

毛細血管のような生々しい生命力がここに息づいている。  いったいどのくらいの時を

ここでじっと成長続けたのだろう。。

(ここは映画「トゥームレイダー」が撮影された場所。私は観ていないが)

                                                                                                                    

 

 祠堂のまわりの壁面に立つたくさんの美しい妖艶なデバター(女神)たち。

彫りの深さに目をみはる。 そのどれひとつとも同じ表情のものはない。 

当時生きていた宮殿の女たちに思いを馳せる。

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  人工の湖とは思えない貯水池がいくつもある。

  ここは王様の沐浴池。 王だけのためのプール。

ここでもTシャツ、絵はがき、アンコールワットの本、手作りしたブレスレットなどを

地元の子供たちが外国人旅行者に売りに寄って来る。

私はそういう場面にめっぽう弱い。 女の子から手作りブレスレットを買った。

しかし無理もない、観光客慣れしている。。。。。

生きていくための貴重な収入源。 

この国では子供が、本当に、生き抜いている。

 

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 サンスクリット語で壁面に彫られた文字。

後の研究者はここから遺跡の歴史を読み解いたのだろう。

 

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 オーロラのような夕日に言葉をうしなった。

 現地ガイドさんは関心見せず。

ここでは珍しい光景ではないのだろう。 日常的に見ている美しい日没。うらやましい。

熱帯雨林で垣間見せてくれた神のパレット。

古代も今も同じに人々の胸にあふれ出てくる天空への憧れとは、いったいどこから来て、

どこへ行くのだろう。

それはこの世を生きる仕組みに関係しているような気がするのだ。

     ~ つづく ~

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世界遺産 アンコールワット 遺跡巡り

 カンボジア アンコールワットへ行ってきました!

4月29日 仁川空港(韓国)経由クアラルンプール(マレーシア)着。

乗る予定のマレーシア航空の便では、

クアラルンプール発シェムリアップ(カンボジア)行きは週3便のため、クアラルンプールで2泊し、

5月1日午後1時、シェムリアップ空港到着。

移動の飛行機(マレーシア航空)は空いていて、日本人の男女若者グループと

外国人が十数人。  

飛行時間約2時間、シェムリアップ空港にアプローチするともうすでに暑さがぐーんと増してきた。

飛行機を降りて、こじんまりした空港ターミナルへぞろぞろと約100mほど歩いて到着。

現地ガイドのサーブットさんによると 今時期が乾季から雨季の変わり目で

いちばん暑い時期らしい。

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                                                                   Cimg0691        

                                                                          

                                                 

                                                                         

気温40度。 照りつける痛いほどの直射日光と、ずっしりと重たい暑さに驚いた。

こんな気温を体験するのは初めてだった。

なのでこちらの住人はこの時期は昼間は外出しないで夕方近くになってから

活動を始めるそうだ。

たとえば仕事は朝から11時半ごろまで、午後は3時近くになってからはじめる。

シェスタ(昼寝)するのが日常らしい。

あまりの暑さに体力も消耗するので昼寝は不可欠だろう。

                                                                                                             

アンコールワット。

千年の時空を越えてたたずむ存在に圧倒され、ただただ、ひれ伏す思いでいっぱいになった。

私が生まれるはるか昔から存在し、私がこの世を去っても存在し続ける、

悠久の時の流れを五感いっぱいに感じることになった。

               ~つづく

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ホテルベンクーレンの名物おじさん

 昨年、タイに旅行した帰りに1泊だけシンガポールに滞在した。

インターネットで直前予約をした格安のホテル。

 初めてシンガポールに降り立った。 おとぎの国のようだった。

街はポップでカラフルで、人の手がきちんと加えられて整備された並木道。

にぎやかで若者がたくさん集まる場所が多くあった。

そこには老人たちの暮らしは垣間見えない都会が繰り広げられていた。

       

 ホテルベンクーレン。

滞在したビジネスホテル。 エアコンが勝手についたり止まったり作動が最悪で、

それが従業員の態度と比例していた。 

部屋は湿気でじめじめ、カビ臭く、鼻で息を吸うことをためらった。

おまけにベッドのシーツはしめっぽい。

窓も開かず、不快な滞在を強いられることになってしまった。

やれやれ、と思った。                                                                                                

 

 しかし唯一、心なごむものがあった。 

ベルボーイならぬベルおじさん。 年の頃で60代なかば。

日本で言うなら、定年退職した後の再就職先といったところか。

 愛嬌ただよう顔立ちで、朝から晩まで滞在客の荷物をひたすら運ぶおじさん。

狭いエレベーターには、滞在客から寄せられたサンクス・レターと

お客さんとともに写る笑顔なおじさんの写真が貼られている。

人気者か。                                                                                   

 

 チェックアウトの朝、外はスコール=どしゃぶり。

ホテルから地下鉄までタクシーを使わず歩いて来たので(なんせ貧乏旅行)

帰りもそうすると決めていた私たちは、

ホテルの玄関先(ロビーと呼ぶにははばかられる・・・)で

雨が弱まるのを待つことにした。

 その間、あの手この手のパフォーマンスで楽しませてくれたベルおじさん。

雷さまに携帯から電話をかけて、雨がいつやむのか聞いてくれたり(!?)

自分のスタンバイする椅子を提供してくれたり。                                                                     

 

 そうこうしているうちに晴れ間が出て雨もやんだ。

雨がやむということはおじさんとの別れを意味していた。

私は知っていた。

ここでさよならを言ってホテルを出ると、二度とそのおじさんに会うことはないことを。

 そのことが少し気持ちを寂しくさせた。

 一期一会。

 海外旅行の機会があるたびに、何度その寂寥感を味わったか。

一生に一度きりだけ会う。

そこに何の意味があるのか私にはわからない。

 そしてまた、今月末に旅に出る。

これからまた一期一会を何人の人と交わすのだろう。                                                                

 

 マーライオン公園で見た、満月と、

その横で白く強い光を放つ北極星と、

ホテルベンクーレンのおじさんに、

時おりシンガポールの追憶を誘われる私だ。                                                                                                   

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