人間育て
児童精神科医、佐々木正美先生の書いた本
(子どもへのまなざし 等)を読むにつれて、だんだんと、
自分の幼少期の発達過程をも解き明かされていくような
感覚になる。
乳幼児期は育児にとって基礎の時期であり、この時期を
どう子どもとつきあうかが、その後の子どもの人格の形成に
大きな影響を与えるということ。
(くわしい内容は先生の著書を読むことをおすすめします)
言うなれば、この時期は建物でいう基礎工事であって、
基礎工事がしっかりできていれば、あとはリフォームしようが
建て増ししようがどうにでもなる。
人間で言うと、乳幼児期の基盤があれば、どんな高校、大学に
行こうがいくらでもやり直しがきく。
建物ならば、基礎工事もすべて取り壊し、最初からやり直す
ことは可能だ。
しかし、人間だとそうはいかない。
10歳になってから、30歳になってから幼稚園に行き直したり
などできないのである。
乳幼児期の基盤がないと、思春期、青年期以降に大きな
影響が出てきて、その後の将来の生き方にもそれは及ぶ。
(”育てなおし”することでしか治療できない精神の病もあるという)
子どもの乳幼児期に親がどんな気持ちでいたか、どんなふうに
接していたかは、子どもが成人した後にいつかバレる時が
くることだってあるだろう。
なぜなら、子ども自身が社会に出てからのつまずき方や、
うまくいかない人間関係の中でいやおう無く向かってしまう
原点だからだ。
日常生活で忙しくしている時は、ただ気がまぎれているだけで、
本質的な問題がなくなったわけではないのだから。
子ども自身が成長してから本人の努力で取り戻したかのように
できるにはできるが、多大なエネルギーを要するという。
私の場合は、成長するにつれて親(主に父親)の気持ちを
先に読み取り、親が喜びそうなことをするのに心を奪われて、
親に手を焼かせないような子どもだったので、精神状態は
不健康だったのだと、この本を知ることで理解したのでした。
(10歳で拒食症になったのもその表れ)
また、幼少期にならなおさら、親が担わなければならない役割を
親が果たせなかったために、小さな子どもがそれを
させられているという奇妙で不健康な状態。
それでもまだ昔は、近所に幼なじみや同じクラスの友達が
けっこういて、毎日の遊びのなかで子ども同士で
育ちあうことができた。
社会背景が変化した現代は、人間育て、
どうすればいいのだろう。
みなさん、どうしておられるのでしょう。
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