社会性と発達過程について2
社会性の発達には、人を信頼できるということが
基盤にあるらしい。 それは乳幼児期に得た母親への
信頼感であるという。
乳幼児は、オムツを替えて欲しいと泣き、お腹がすいたと泣き、
退屈だと泣き、寂しいと泣いて、母親を呼びつける。
自分では何もできない時期に、母親を振り回すくらいである
といいという。
この乳幼児期に、十分な依存をし、それに対して十分な
愛情を得た経験があると、児童期に他者との
コミュニケーションがうまくできるようになっている。
(ひいては将来大人になってからのコミュニケーション
上手の基盤もここにある)
この十分な依存期間に愛情を受けた上でないと、「しつけ」
は成り立たないという。 いわるゆ”父性”が受け持つ、
社会のルールや規則を教える役割のことだ。
(たとえ、離婚などで母親しかいない場合でも、その父性の
役割もやることは可能なのだと。父親だけの場合も然り)
注目すべきは、家庭の中の夫婦の力関係が大きな影響を
その後に残すことだ。
父親は家庭の中で、第一の主導権を持ち、導く役割で、
両親と子供の位置づけにはっきり境界線があること。
(子供中心でない)
この場合、父親は安心して迎えられる主導的役割を果
たしているので、自発的な楽しい家族団らんがある。
反対に、家庭の中でも支配、権威的で厳格な生理整頓や
礼儀作法など秩序を厳格に守らせる頑固で支配的な父親と
母親も同じような傾向を示し、あるいは協調ではなく、
競争的な力関係の葛藤を持っている家庭では、
子供が二つの障害を起こしやすいという。
一つは、子供の心理的内省エネルギーが家庭の内側に
求心的に向かう場合で、彼らは自らの感情の表出を抑圧し、
非社会的で自発性の乏しい行動様態を身につけて、
神経症の状態に陥りがちとなる。
場面緘黙、登校拒否、拒食症や過食症の青少年は
こういった状況から生まれやすいという。
もう一つは子供の心理的エネルギーが家庭の外側に遠心的に
向かう場合で、非行など反社会的な不適応行動を示すもの。
この両親は相互に葛藤パワーを強く持っており、相手を
自分の意志どおりに操作しようと競い合う緊張関係にあることを
観察結果は明らかにしているとのこと。
それから、女の子にみられるもので、母親が女性として、
子どもが肯定するような母性を十分に発揮できなかった場合、
母親(女性)への同一化を避けて、男性的な行動様式を
とったり、男性的なやり方での自己主張をする性格をつくりあげて
いく人たちもいる。
同様に父親への拒否的な感情が優位になると、男の子どもは
男性化の発達が停滞し、受動的、依存的行動様式を示す
ようになる。
人間が、人間になっていく過程の心理的要素は複雑である。。
人間の発達について知ることが、自分には必要と思っている
人たちにはこの類の本を手に取ることになるだろうと思う。
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