事件簿?
警察の方が家に二人たずねてきた。
警察というから、制服を着た人が来るのかと思っていたが、
私服の刑事さんだった。
"刑事” という職業の人はテレビドラマでしか見たことが
なかったので、興味津々、初対面。
かれこれ一年ほど前、スポーツクラブの会員証をどこかで落とし、
それが忘れた頃になって見つかったとのこと。
所持していたのはなんと!車上荒らしを繰り返して警察に
捕まった犯人だった。
犯人の盗んだ数あるもののうちの中に、私の会員証があった。
警察の方によると、犯人は初犯ではあったが他人の名前が
入ったものを盗み、あるいは拾い、集めるクセがあるという。
聞けば妻子もある中年の男だというではないか。
せんだって判決が確定し、執行猶予付きの懲役2年。
それで、警察側で盗難品を被害者に返す作業を行っているというわけ。
(ここでやっと、振り込め詐欺関係の偽刑事ではないと
安心した私であった)
他の被害者の方々はバッグや貴重品もあったらしいが、
私のはなんせ、つまらぬもの。
わざわざ山形の警察署(犯人は新潟在住で、秋田出身のため、
途中の山形でなんらかのわけで御用となった)から、
新潟まで出向き、それぞれの被害者へ返却作業をしている
ということであった。
ご苦労様です。
金銭価値のない、たかがスポクラ会員証、されど名前の入った
私物である会員証。
ほんとうに、骨折り作業だ。
こんなもののために来てもらって申し訳ない思いで一杯に
なりながらも、刑事課のこまめな処理対応に感服。
だけど。。。。もっとなんとかならぬものだろうか。
新潟の警察に引き継いで、引き取りに来るまで預ける等、
同じ警察組織なのに、、、、と、
腑に落ちない思いに駆られました。
(山形から交通費、宿泊費をかけて出向く必要があるの?)
私服の刑事さんと初めて応対したが、知らない世界を垣間見
たようでちょっとドキドキ。
年若い青年と老練した風のベテラン刑事の二人組みというところも
ドラマと同じではないか!
事件なんてのは絵空事、と思っていたが、
事件は日常の中にあるのだと思った。
いつ事件に巻き込まれても不思議ではない。
刑事もののテレビドラマがなぜあんなにあるのか、作るのか、
それって、人生には表と裏があり、生き抜く上では汚いものも
見なくてはならないという、この世の厳しさを無言のうちに
知らせているように思えてくる。
この世に生を受けて初めて知る不浄の世界。
幼子だった無垢な子供もいずれ、人生の表裏、光と影を
知らなくて生きてはいけないのだ。
善と悪、表と裏。
どちらも共存して初めて人としてどう生きるべきかを
考える既得権をもつことができるような気がする。
それにしても犯人逮捕の現場、現実って、どんななのだろう。
なにを隠そう私、よくテレビで見る「万引きGメン」を
やってみたいと思う方なので。
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